![]() 『英語多読入門』古川昭夫他、コスモピア株式会社 |
★英語多読についての基本的な考え方、方法論が、具体的にわかりやすく書かれています。読めば、「よしっ、私も読んでみるか!」とモチベーションを高めてくれます。多読テキストの例が6話入っており、それのCDも入っています。1944円を高いとみるか安いとみるか──方法論やレベルの査定など、やみくもに始めるのではなくしっかりと先達に学んで効率よく始めることを思えば、安いと思いますよ!お勧めです。★ |
SSS英語多読研究会、日本多読学会 などというものが存在していることに軽い驚きを覚える。この二つが協力して、YL(読みやすさレベル)を測定しまとめているらしい。段階は、0.0~10.0まで。
「多読三原則」(1)辞書は引かない、(2)わからないところはとばす、(3)つまらなければやめる
なかなかためになる、けれど難しいアドバイスだと思う。とにかく大量の英文を読むこと、読むと同時に意味をつかんでいくこと、これが大切だということだろう。
ずいぶん昔に分厚い洋書と格闘していたころ、ほんと途中でいやになることがあった。意味が頭に入ってこない、とてつもなく眠くなる──そこで私が苦し紛れにとった方法が、意味が分かろうと分からなかろうと、英文を音読していく、というもの。発音!? どうでもいいんです。とにかく、アルファベットを読んでいきます。
そうして、ある程度の分量進むと、眠くてまったく意味もわからない!と思いながら読んだはずなのに、文章単位で言いたいことやメッセージが、おのずと頭のなかでイメージできてくるのです。それに対する自分の反応も、「それはちょっと違うんちゃうか」「あぁ、なるほどー」など、ちゃんと成長しているんです。
多読で意味が入ってこない、ともし悩む人がいたら、この音読方法もお勧めです!
話、それましたが、本書で頻繁に出てくる「100万語」という目標。
100万語とまでいかなくとも、多読教材には使われている英語の語彙数と語数が明らかになっているものが多いようなので、教室を開く際の目標にはなるかもしれない。5月には10000語読んだね! とか、そんな感じ? 達成度グラフとか、シールとか・・・
ハリーポッターの英語版が読みやすい! と以前思ったが、多読用洋書のレベルではいちばん難しいレベルに属してしまうらしい。そうかぁ。子どもたちとハリーポッター読むのは、当分おあずけだな。無理をしてもろくなことにならないだろうから。
多読用テキストはいろいろ出ているらしいが、入門的にはGR(Graded Readers)がオーソドックスなものらしい。
また話がそれるが、台湾にいたとき、中国語に加えて英語もできたほうが良いじゃないか、と思い立ち、娘を台湾の英語塾へ連れて行ったことがあった。娘は、日本で通っていた英語塾のように、アットホームにゲームをしたり・・・という楽しいものを期待していたようなのだが、台湾のその小学生向けの塾で見たのは、やはりレベル別の読み物を教室でどんどん読んでいくというもの。指導は西洋人の先生。
すごいなぁ、日本となんか違う! と軽い焦りを覚えたが、その塾から出てきた4年生くらいの男の子をつかまえて、「How old are you?」みたいな簡単な質問を英語でしてみたのだが、まったく通じなかった^^
皆が皆、そこでの英語を吸収しているわけではなさそうだった。けど、伸びる子どもたちは、台湾でどんどん伸びている──そんな印象。
同じ著者による『英語多読完全ブックガイド改訂第3版』に、さまざまな多読教材の一覧があるらしい。場合によっては便利かもしれない。
![]() 英語多読… |
★ちょっとお値段高めですが、本気で多読目指す人にとっては、よいバイブルになりそうです。その時が来れば、私も購入予定^^★ |
多読の進め方も、手取り足取り書いてくれている。
まず、GRでスタートして、レベル0を2万語読んでみましょう、と。同じ本を何度も読んでもいい、そして、読むたびに読破字数は加算していったらいいですよ、って。嬉しいですよね!2回目読んでも、字数加算できるって^^