元学生たちや台湾の知り合いは、大阪まで来ることがあっても特段私に連絡をくれるということはほとんどない。FBを見て、あぁ、今来てるのかな? と思うくらい。
それが、ある卒業生が、7月に天理に来るから、そのときに会いましょうとコンタクトしてきた。
それがそれが、在学中はどうしようもない、はっきりいって、ボ・ン・ク・ラ。授業にはほとんど出ず、呼び出したら研究室に来ることはあっても、悪びれたようすはほとんどなし。一度は呼び出してもいないのに研究室に来て、自分がネットにアップしたという写真をえんえんと見せられたりした。
「彼の単位、難しいんですけど、どうしたらいいんですかね?」と同僚筋に探りを入れると、当時主任だった尼さんが、ニヤリとして私に囁いた。
「彼のお父さんは議員さんですよ!」
──政治・権力・金。
バスケが好きだという体の大きな彼は、最近のFBでは横にもボリュームアップしてきたよう。
会いましょうっていっても、天理?
と思い、別の場所で会うことを提案すると、では交野で会いましょうという流れになった。JRで交野を通った記憶があるということだった。
っっって、交野?
これまた悩ましいが、まぁ、まだまだ2か月先のこと。2か月の間に何があるかわからないし、彼がこの約束を覚えているかどうか、実現させる気があるのかどうかも不確定ということにしておきましょう。