私の想像力の限界──チマチマとした日本で育った故の限界を感じつつも、自分の感覚を自ら超えていくことは難しいわけで、曲がりなりにもこういうところに自分の感覚を記録して恥を晒すことで、自ら成長していくしかない、ということです。
言い訳がましい前置きはさておき──
わたしはAIIBに日本が参加しなくてよかったと思っています。ヨーロッパ各国がなぜに参加したのか疑問です。①アメリカにプレッシャーをかけるため、②とりあえず参加してみようか、という軽いノリ、③中国という国をあまり知らずに多大な期待をして、など、理由を考えられます。
①は②ともセットになるかもしれません。参加すればアメリカにプレッシャーをかけることができるし、内容が悪ければ大した協力をせずに内部崩壊へと導くこともできるわけです。参加の表明だけならいいじゃん!って感じ?(参加表明にあたって、どのような条件があるのかよくわかりません。出資金下限などあるのかな?)
③はちょっと想定できないなぁ。なきにしもあらず、だけど、中国という国がどういう国か理解したうえで、それでもアジアで活動する上で何らかのメリットを期待できる、ということかもしれない。だとすれば、そのメリットは、日本との争奪戦のような感じになるのかな? これまで日本が享受していたメリットを、ヨーロッパが取っていく、というような・・・
で、日本がAIIBにこの度参加しなかったということは、①の裏返しとして、アメリカに対して多少なりとも有利な交渉カードを手にしたということになるわけです。TPPの難しい交渉の真っただ中の日本にとっては悪くないことでしょう。
アメリカとの関係はまたなかなか難しいものですが、防衛面でおんぶにだっこ状態であるということは否めません。
ヨーロッパはAIIBをアジアに投資するための窓口になり得るかもしれない、という位置づけで捉えているのかもしれませんが、アジア投資はAIIBを通さなければできないわけではありません。投資するための独自ルートをキチンと築いていくことができればいいな、と思います。地理的に日本は有利です。