小学校のときにはそこそこできたはずなのに、中学校へ行ってから成績がガタ落ちする──女の子。これまでに3人で会ってきた。(なぜかみな体型も似ている。)
どうして女の子?
と引っかかっていたのだが、ある人が考えるヒントをくれた。
「責任逃れ」
つまり、女の子は、いわゆる隠れたカリキュラムによって、責任あるポジションを与えられていないため、自分で判断して自分の責任で何かを成すということへと導かれない。したがって、作業系の学習は粛々とこなすことができるが、考えたりアイディアをだすような学習には立ち向かっていくことができない、ということだ。
まじめで、言われたとおりにノートもきちんととれる。練習しなさいと言われたら、面倒くさがらずに練習する。でも、それらの知識を頭に入れてため込んだり、ある知識とある知識を結び付けて自分なりに知識の関連を作っていったり、すでに知っている知識を駆使して問題を解いたり、といったことが苦手なのだ。
ジェンダーの呪縛。
そうなのだろうか。
こんなところに、こんな形で、それは姿を現しているのだろうか。