まずリスニング。
テキストを見ないリスニングは私にはちょっと難しい。苦痛。本書に入っているテキストを見ながらCDを聴くと、内容も心地よく頭に入ってくる。ただ、今は教材研究のためにパソコンに向かって、テキストを見ながら音声を聞くということをしているが、日常生活にこの作業をどう取り込めばいいかは別の課題。やれば、英語の発音に慣れて、リスニング力は飛躍的に伸びていくだろうなぁ、という予感。
これは、読みながら聞く「聞き読み」と、テキストなしで耳だけで聞く方法とがある。
それから、オーバーラッピング(シンクロ・リーディング、パラレル・リーディングともいう)。
テキストを見ながら、CDに合わせて音読する方法。これも英語の発音に慣れるには効果的だろう。
そして、耳にすることの多くなったシャドーイング。
これは耳だけで音声を聞いて、聞きながら聞いた音をどんどん口から出していく方法。コツは、きっちり発音しようとするのではなく、なんとなく真似をしていくこと。ひとつひとつの発音にこだわらず、プロソディ(音の強弱やテンポ、リズムなど)に意識を向けること。
あー、外国語を勉強するのに、これ、大切だな。このプロソディが正しければ、発音不明瞭でも意味が通じたりする。言葉は正しくても、プロソディがでたらめだと、意味が通じなかったりする。自分が中国語話すときにも思い知らされたし、外国人が日本語を話すときにも、プロソディができてないと、たいへん聞きづらい。
これまで私はこの能力=技術を、「センス」などと表現してきたように思うが、プロソディ、というのか。勉強になった。
![]() 『英語多読入門』古川昭夫他、コスモピア株式会社 |
★日本の英語教育文化の中に、もっと採り入れてもいい方法だと思う。もちろん、精読も大切であり、そういったバランスをどのようにとっていくのか─もしかしたら、学校教育の現場の一部においては、このような課題はかなり取り組まれているのかもしれない。★ |