いったん輪に入ってしまうと、フランス人はとてもやさしいらしい。ついこないだ、フランス人は冷たい!と書いたばかりなのだが。
バスの中に携帯を置き忘れたことに気づいた娘M子は、同級生たちの機敏な協力や、忙しくしているホストマザーを大いに煩わせて、最後にはバスの運転手さんに携帯が置き忘れてなかった聞いたところ、なんとM子の携帯はその運転手さんに届けられていたのだった。親切なフランス人男性が見つけて届けてくれていたらしい。
奇跡的、らしい。
しきりに感動している娘M子であったが、うちにいるフランス人Oちゃんは、「ノー!フランス人は冷たい!バスの運転手もひどいもんだ!」という反応^^
なにわともあれ、携帯が見つかったのもラッキーだったが、この一件をきっかけに、M子がフランス人に対して心の間口をまたちょっと広げることになったのも、ラッキーだった。
このごろ、思う。心のどこかで安定した暮らしを求めているけれど、結局は、バタバタして試行錯誤して、いろんな人に関わっていくこと、そのプロセスそのものが人生なんだろうな、って。
安定した暮らしをあきらめた言い訳かもしれないけど。