Oちゃんの情報操作=嘘

嘘もまた文化なり。

・フランス人Oちゃんの交換留学斡旋機関の世話人が、私に、近くの遊園地に連れて行ったら楽しいんじゃないか、と言ってきた。Oちゃんは高校生。そんな子どもっぽい場所、楽しいかな?と思いながら、Oちゃんに、こんな話があるけど、と伝えると、「行きたくないわ」と。でも、世話人さんがぜひにと勧めてくれてるのよ、と言うと、「行かなくても、行ったと言えばいいじゃない。フランスではそうするわ」って。

・その話をフランスにいる娘M子にすると、「え?Oちゃん、前、その遊園地に行きたいって言ってたで」と。

分析するに、行ってなくても行ったと言えばいい、というのは、そんなにも軽やかに嘘をつく文化?があるのかな、ということ。そして、私があまりその遊園地をオススメでない様子なのを感じ取り、私には「行きたくない」と。けど、別のシチュエーションでは「行きたい」と。自分の本心と関係のないところで、けっこう場当たり的、相手次第の対応をするんだな、ということ。

・斡旋機関のミーティングには出席義務があり、一か月に1回、昼食時とお昼からの授業を一時間つぶして、学校から自転車で5分ほどのところにある会場へ出かけることになる。Oちゃんはこのミーティングが退屈で仕方がない。つぶれる授業はOちゃんの大好きな美術。さて、10月のミーティングのとき、1時半までミーティング、それから学校へ戻って、1時45分からの授業に間に合う、ということを言ってあったはずなのに、彼女は、1時半に学校に戻らなくてはならない、と言って1時15分にミーティングを中座して出てきてしまったらしい。おいおいおいおい、スケジュールをアレンジした私の責任になるじゃないですか! ほんと、勝手なこと、しないでほしいですっ。次回ははっきりと、「1時半までミーティングの会場にとどまってください」と念を押す必要がありますね。

・来日前、彼女には、修学旅行へ行ける、と伝えてあった。行先は台湾。それで彼女は、台湾に行けるビザを取ったと言っている(ビザを見ると、シングルビザなので、たぶん領事館か移民局のような所に行って手続する必要はあるのだろうけど)。しかし、その後事情が変わり、受け入れ高校側の判断で連れて行くのは無理と言うことになった。来日草々、そのことはOちゃんに伝えられた(たぶん、来日前にすでにメールで伝えてあったようだ)。それが、在仏の娘がフランスでOちゃんのご両親に会ったとき、母親は台湾の子をつかまえてうれしそうに「うちの娘はあなたの国へも行くのよ!」と話しかけていたらしい。いぶかしく思った娘が、結局、Oちゃんは台湾へは行かないということをご両親にバラしてしてしまった形になってしまった。その日、Oちゃんはずいぶん落ち込んだ様子で、目の端が赤くなっていた。喜んでいる親をがっかりさせたくない、という気持ちはわかる。けど、言わずにすまそうというのもどうかな、ともまた思うのだ。

・将来の夢。日本では、外科医、ということになっている。娘がOちゃんのお母さんから聞いたところでは、Oちゃんは、将来は日本で働きたいと言ってるそう。どっちもほんとうかもしれないけど、やはり行き当たりばったり、相手次第の立ち居振る舞い。

カテゴリー: 海外交流 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.