同窓会

高校を卒業してから初めての同窓会。30年ぶりの面々。

200人以上の人込みの中を泳ぐように歩きながら、目があった人と、顔と名札を互いに素早くチェックして、「あーっ」と声を上げたり、微妙な笑みを浮かべ首をかしげてスルーしたり・・・

そんな恐ろしいことにも30分くらいで慣れて、あと数時間はそれなりに楽しめた。

今まで封印されていた記憶が、どこからか掘り起こされて、少しずつ空気に触れていく。

感情がタイムスリップを微かに起こしながら、アナザーライフの可能性が胸をしくしくとする。

意外だったけど、アナザーライフの可能性に、胸がしくしくとするのだ。
今までそんなこと考えたこともなかった。感じたこともなかった。
ここから、この高校生のこのグループから、さまざまな可能性はそれぞれの道へと分岐していったのだと思った。分岐はすでに始まっていたかもしれないけど、それまでの分岐とその後の分岐とは質や多様性において圧倒的に異なる。
もっと高校時代を積極的に楽しめたなら・・・
もっと自分をコントロールできたなら・・・
人間関係に受け身ではなく、もっと自信をもって何か、別の何かを求めることができたなら・・・
当時はそれなりに必死でどうしようもなかったにせよ、今日はそんな思いにしくしくとやられてしまった。

カテゴリー: 日常 パーマリンク

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