集団的自衛権

細かいことはまだフォローしていない。憲法を改正することとの関係など、問題は複雑だ。

ただ、このニュースに関連してぼんやりと思いだすことがある。台湾にいたとき、やはり尖閣の問題だったかどうかあまりよく覚えてはいないのだが、台湾で反日の機運が盛り上がった瞬間があった。日本の駐台機関(実質的な大使館・領事館)の前でちょっとした抗議運動が起こるような、それくらいの事態だった。そのとき、日本人研究者たちが集まって、「ぼくらに何かあっても、日本政府は助けてくれない」という話をしたのだ。

国家というのは、突き詰めれば、国土と国民から成っている。その国民を守れない国家というのは、いったいどういうことなんだろう? とそのとき思った。

それに加えて、世界の勢力図が今現在、刻々と変化しつつある。

中国の台頭、アメリカの弱体化、そうした大きな変化の周囲ではアラブ諸国の<テロ>のインパクトも大きい。そして、そういった勢力図の変化のなかで、日本に近い国では、ロシア、韓国、北朝鮮などもサバイブのために独自の動きを見せている。

そういった世界情勢の中で、日本も何らかの変化を迫られている。

中国が大国化しつつあり、アメリカが弱体化しつつある状況下で、日本が軍事力を独自に強化する必要に迫られるのは当然だろう。ただ、「平和国家」のイメージは、日本の財産でもある。さらに、これまでの「平和国家」のイメージが崩れてしまえば、近隣諸国をいたずらに刺激してしまうということが無きにしも非ず。とすれば、期せずして不必要な紛争を誘発してしまうという可能性もでてきてしまう。

さじ加減の難しい政治的判断が求められている。

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★チベットから見た中国論。現在の国際的な勢力図の中で、中国に対する遠慮から切り捨てられてしまっている国・地域。チベットやウイグル。中国の野望はそういった国・地域だけでなく、実際に台湾でも試みられたし、ゆくゆくは日本をも狙っている、というのは、決してつまらない陰謀論ではない。そういった中国の「青写真」を知っていれば、現在の中国の動きも理解できる。日本がどうするかは、そういったありのままの状況認識に基づくべきである。★

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