人間関係=成績

日本に来て2年ちょっと経った中国人の高1女の子。夏休みの宿題で課題図書を読んで感想などまとめるという作業をお手伝いしている。選んだ本は、土井 隆義 『友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル』ちくま新書(2008)。

人に関わっていく「優しさ」から、人と距離を置く「優しさ」へ、という枠組みを押さえたうえで、いろいろ質問してみる。「学校ではどうかな?」「じゃぁ、中国の学校はどうだった?」などなど・・・

そしたら、

「中国の学校で、人間関係、って言ったら、へ?って言われる。何、それ?って。」と。

「え!?どういうこと?」

と、へ?となったのは私の方であったのだが^^、彼女は説明してくれた。

「中国の学校では、人間関係=成績ってこと」

へ?! ますます謎めいたことを言ってくれる。

説明されてもいまいちピンとこないのだが・・・  つまり、成績がすべてを支配しているような雰囲気のようなのだ。成績のいい子は成績の悪いことは交わらない。成績のいい子同士は仲良くなったりつるんだり、逆にケンカしたり嫉妬に駆られたり。

彼女は成績はトップクラスだったようで、クラストップの女の子とは今でも親友なのだとか。けど、当時仲良くしていた体育委員長の女の子は、中2でだんだん成績が落ちてきて、クラストップの女の子に対する嫉妬に駆られ、彼女にノートを投げつけたり後ろからかなりの力で髪の毛をひっぱたりしたらしい。

「じゃぁ、成績の下の方の子は、どんな人間関係なのかな? トップクラスにとって成績がすべてというのはわかるけど、下の方はそうではないんじゃない?」

「でも、私は下の方の子のことはわからない(笑)」

なるほど。

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