まずは二人から始めてみたいと思います。
マンツーマンで手取り足取りやっていたのですが、いずれは10人規模のクラスにするのが目標です。ただし、質は絶対に落とさない。
とはいえ、マンツーマンの状態から質を落とさずにどうすればグループ化できるのか? というのは、たいへんな課題のように思われました。
いろいろ考えていて思ったのは、「生徒の伸びる力を信頼する」ということ。
マンツーマンだと、転びかけたときにさっと手を差し伸べてあげたり、躓くたびにいっしょに石を取り除いてあげたり・・・ けど、もしかするとそんな過保護なこと、必要ないんじゃないか?
使う教材は絵本で、絵本そのものにも力がある。絵本の力、生徒の力。そういったものがうまく出会い、すてきな学びの場になるような、そういう黒子的なポジションに自分を置くべきじゃないか? と思うようになってきました。場や時間のアレンジ、そして、多くの人が躓く石があるのなら、そこにポイントを絞ったレクチャー。さらに、個別対応の場と時間をキチンと確保しておけば、むしろ生徒たちの主体性を刺激しながら、よい学びの場ができるのではないか?
イヤホンで音声を聞くというのが私自身あまり好きではないのだが、買ってきた時代遅れの?CDプレーヤーに教材CDを入れ、古ぼけた音声の英語を聞いてみた。
ふしぎと落ち着き、物語の世界に入って行ける──これは大きな発見だ。紙媒体の絵本と、イヤホンで聞くCDプレーヤーの朗読。
写真などでそういう教室風景を見てもピンとこなかったのだが、見るのとやってみるのとでは大違い。なるほど。こうして生徒が教室に来て、たとえ15分でも一人で英語の本に没頭する。この積み重ねは、少し大きな結果に結びつくような気がする。
生徒たちの満足度に注意を払うことと、「躓きの石」をコツコツと採集すること。当分の課題ができました。
来春、3~5人のクラスに発展させることができたらいいな。自分で読書する時間とレクチャーの時間とをキッチリと枠づくりして。