Oxford Reading Discovery
わたしはこのシリーズを、教室のメイン教材にしている。
①読解能力をつける
物事のプロセスが表現されている。
使役形や関係詞などに慣れることができる。
技術や社会に関する語彙を増やすことができる。
あるレベルから一つ上のレベルへと、無理なく進んでいけるのも素晴らしいと思う。
②文章構成能力をつける
台湾で中国語を勉強していたとき、娘が自分で読むために購入した、小学生向けの科学的な読み物を読んだ後、中国語を話すのがとても楽になった。
物事の因果関係やプロセスを説明すること──外国で生活するときに必要な語学力なのだと思う。ちょっとしたことを交渉するのに必要な語学力なのだ。語学教科書はとかく、「何を食べようか?」とか「いっしょに遊びに行きませんか?」とか、そういう会話が中心になる。
自然な会話表現などは身につかないが、文章で自分の頭の中にあるものを伝える能力はつくと思う。そのために、毎回1課分の暗記を、標準で宿題として課すことにしている。(基本文型、語彙の定着のためにも)
③補うべき点
あくまでわたしにとって、なのだが、残念に思う点がある。このシリーズは技術系、自然科学系が中心なのだが、社会科学系、人文科学系の内容ももっと盛り込んでくれてたらいいのに、ということだ。心理学、経済学、社会学、文学など。それらの学問のパースペクティブを、子ども向けにわかりやすく表現してくれていたら、とっても重宝するのに、と思う。(TOEFL対策のためにも)